帯域の問題は難しい。マイナーなWebサイトである、zoomeだからこそ、BitTorrent DNAを使用できるのである。もし、ニコニコ動画が、BitTorrent DNAを利用しようとすれば、日本のインターネットは、崩壊する。
これはどういう事かというと、ニコニコ動画の帯域使用量は、もはや、いくら金を積んでも、増やせないレベルになっている。いまは、ISPと相談して、今月 は、このくらい帯域を使おうなどと取り決めているらしい。ニコニコ動画が、無分別に帯域を使い出すと、日本のインターネットが崩壊する。
したがって、ニコニコ動画が、無駄にトラフィックを増やす、BitTorrentプロトコルを使えるわけがないのである。
これを解決するにはどうすればいいのか。思うに、マルチキャストができればいいのではないかと思う。今は、サーバーは、データを要求するホストひとつひと つに、それぞれデータを送信しているわけだ。マルチキャストがあれば、サーバーが送信するデータは、ホストひとつ分でいい。ISPが、必要なホスト全部 に、あたかも、サーバーが全員に送信したかのように、送信してくれる。
これは、実に理想的だ。マルチキャストさえあれば、トラフィックは減らせる。問題は、マルチキャストには、ISP側の協力が必要だ。全体的にトラフィック が減るとしても、ISPの負担は増える。どのISPも、そんな余計な負担をしたがらない。結果として、マルチキャストはサポートされず、我々は未だに、個 別にユニキャストしているのである。
私は、マルチキャストがないからこそ、BitTorrentのようなプロトコルが流行っていると思うのだが、なかなか、うまくいかないものだ。
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日本の現状のISPの構造では、物理的な通信回線と論理的なインターネット回線が別事業者により提供されていることが多い関係上、行って戻ってくるという無駄なトラフィックが多く発生し、P2Pに向かない傾向があって、将来に向けて何か対策が求められるところと理解した。
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高木浩光@自宅の日記 - ドワンゴ勉強会でお話ししたこと
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